昔からファッションにもデザインにも統一感がないのがコンプレックスであったが、色々な意識を拾いやすい体質ということが分かって以来、それを受け入れようという気持ちになることができた。
画風もデザインも「これといったらこの人」みたいな特徴がないのが自分の特徴だと。
自分自身が完全なる媒体と化し、
「いかにキャッチしたものを邪魔せずにそのまま表現するか」
を大切にしたい。
逆説的だが、自分のスタイルを確立しようとすればするほど、かえってそこから遠ざかり、ありのまま自然な自分を表現することに集中している方が、自分のスタイルが引き出されていくように思う。
だから、こうした文章表現の語り口調が毎回変わることも、
すべて受け入れることにしている。
語尾を整えるために時間を使っていると、いつまでたっても公開などできないし、その過程でエネルギーも変わってしまうからだ。
毎回違ってあたりまえ。
チャネリングのバラエティが豊かなのだから。
男性的だったり女性的だったり中性的だったり。
それをただ受け入れる。
そうすれば楽になる。
たったそれだけのことを、自分で難しくしている人のなんと多いことだろう。
みんな、そういうプレイを楽しんでいるのだ。
それをエンターテインメント化したものが
SMプレイに違いない。
すべての困難は自分のこだわり
が作り出す幻なのだ。