この世で最も美しい絵とは、「真っ白」なカンバスだと思う。
何ものってないカンバスを絵とは呼べないのかもしれないけれど、
私はそこに「無限の可能性」というエネルギーがのっているように感じる。
「真っ白」カンバスを眺めていると気分が上がる。
ここにどんなものが彩られていくのだろうと想像するだけでワクワクする。
絵に限らず芸術には、人類の触覚がキャッチしたエネルギーの伝播という役割がある。
そういう意味では「真っ白」カンバスもまたアートだと私は思っている。
そんな可能性に満ちた「真っ白」カンバスだから、
以前は描き始めるとき、ちょっとだけ躊躇してた。
「真っ白」を汚そうとしてるっていう小さな罪悪感。
でも、
汚すって、よく考えたらおかしい。
だって表現は「汚れ」じゃない。
なぜ絵を描くことが汚すことだと思うのか。
それは、
自分のすることが信じられなかったからだと思う。
信じないから「汚れ」に見える。
絵を描いてると、自分でも気付かなかった自分自身のことが見えてくる。
ほんとうに面白い。
それともう一つ。
ほんとうの「真っ白」は、
目では見えない。
心で感じるものだということ。
「真っ白」は、
全てを包括する。
光も闇もない。
いつもそこにある永遠。
ひょっとしたら「真っ白」とは、
色じゃないのかもしれない。
最もシンプルで、
最も表現し難い存在。
「真っ白」

























