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五行のバランスで命式の“偏り”を読む

五行バランスで読む命式の偏り

前回は、命式の中に現れる10種類の「通変星(つうへんせい)」をもとに、あなたの“欲の方向性”や性格のクセについて解説しました。

今回はその次のステップとして、「五行のバランス」に注目します。

命式に出てくる五行(木・火・土・金・水)は、それぞれ役割と意味を持ちます。

どれが多いか・少ないかによって、性格・体質・運気の流れにどんな偏りが出やすいかが見えてきます。

この記事では、五行の読み解き方と、その偏りをどう活かすかについて初心者にもわかりやすく解説していきます。

1|五行の役割と人への影響

まず、五行が何を意味しているかをざっくりと押さえておきましょう。

五行

意味・象徴

心と体への影響

例えるなら…

成長・計画・柔軟性

イライラ/決断の早さ・焦り

木の芽が伸びるような推進力

情熱・直感・外向性

興奮/寝つきの悪さ・喉

燃え上がるような活力

安定・共感・管理

不安/心配性・胃腸

大地のように受け止める力

整理・決断・規律

緊張/皮膚・呼吸器系

刃物のようなシャープさ

感性・知恵・秘密

恐れ/冷え・腰・腎臓

川のように流れる知性と柔軟性

この五行のうち、自分の命式にどれが多いか、どれが少ないかを見ると、「自分の心身にどんな傾向があるか」「どんな環境に疲れやすいか」「どんな才能を活かしやすいか」といったことが分かります。

2|「多い五行=得意分野 or 反発しやすい性質」

たとえば、命式に「火」が多い人は…

  • 情熱的で外向きなエネルギーを持ち
  • 人前に出ることに抵抗が少なく
  • 表現や発信に関心を持ちやすい

という傾向があります。

一方で、火が過剰になると…

  • 感情が燃え上がりやすくなる
  • 怒りや焦りが強くなる
  • 暴走したり、途中で投げ出すことも

このように「多い=良い」ではなく、「多い=その分野の刺激に敏感」ということ。

五行のバランスを見るときは、

多すぎて“振り回される部分”

少なすぎて“無自覚な欠落”

この2つに注目すると、自分の取扱説明書としての命式が立体的に見えてきます。

3|五行の “偏り” チェック方法

命式の干支や通変星の五行を数えてみましょう。

※日干の強弱や通変星の配置で多少変わりますが、純粋に五行の量だけを見た場合の傾向をご紹介します。

命式の五行の偏りをみる

たとえば、以下のようなバランスの命式だったとします。

命式の干支や通変星の五行(天干と蔵干)
干支対応表

「干支対応表」を参考に、命式の干支を五行に置き換えたら、それぞれの数を数えます。

五行図に整理(天干と蔵干)
20204

この命式の場合、水が4つと多く、木と土が各2つ、火と金がゼロ。
ここから読み取れることは、以下。

全体のイメージ

  • 水が突出して多い:感性・思考・情報収集が活発
    洞察力/共感力が深い・学習スピードが速い・情報や人脈を“横に流す”のがうまい。一方で、考え過ぎて動けない、感情が揺れやすい(不安・冷え)、秘密主義、言語化が遅いなどの課題もある。
  • 木と土が標準:“成長したい”気持ちはあるが、安定を求めやすい
    【木】新しいアイデアや計画を立てたり、成長への意欲が高い。ただし、火がないので“実行エネルギー”に点火しにくい。金もないため“剪定”ができず、取っ散らかる。

    【土】ある程度現実的な感覚を持っており、共感的な受け皿と周囲の調整役が務まる。しかし水の強さに押し流されて感情が不安定になりやすく、心配性な面が現れる。胃腸への負荷にも注意。
  • 火ゼロ:情熱の点火役が不在。自己主張や瞬発力が弱め
    自信・自己アピール不足・温める力が弱く冷え性傾向・決断が遅い(後手に回りやすい)。
  • 金ゼロ:整理・決断・ルール化が苦手。境界線があいまい
    ルールや締切の管理が苦手で、「終わらせる、切る」ができず抱え込みやすい。呼吸器・皮膚が弱りやすい。

仕事・対人での傾向

【強み】
リサーチ/カウンセリング/執筆など、情報を深く掘り下げる仕事に適性あり
裏方で調整役:水の観察力 + 土の共感性で人を支える

【注意点】
火ゼロでアピールが苦手 → アイデア(木)と情報(水)は豊富なのに、火がないため「勢い・アピール」が欠けがち
金ゼロで仕組み化が苦手 → 納期・数字管理は他人やツールに委任した方が速い

心身ケア & 五行補強のヒント

【火を補う】

  • 朝の太陽光を浴びる
  • 軽い有酸素運動/ダンス
  • 人前で話す練習
  • アイテム:赤・オレンジ/辛味・スパイス/キャンドルや焚き火映像

【金を補う】

  • 机上を毎日 5 分だけ片づける
  • To‑Do をチェックリスト化
  • 深呼吸と発声トレ
  • アイテム:白・銀/辛味の少ない根菜/金属製の小物・万年筆

※水過多で冷えやすい → 温かい飲み物・首回りを温める もセットで。

対人関係の相性

  • 火が強い人(太陽・リーダータイプ)
    → この方の行動スイッチを押してくれる“点火役”
  • 金が強い人(整理・手堅いタイプ)
    → プロジェクトを締めてくれる“編集者”役

チームを組むなら「火・金」を持つ人にタスクの〆や決断を委ね、この方は情報探索・企画・橋渡しに徹すると全体が回りやすくなります。

まとめると、この命式の方は、

◎水が最も多い=「深く探る・つなぐ」才能がある
◎火・金ゼロ=決断と整理は外部の力を借りるのが得策
◎木と土が適度にあるので、安定と成長の基盤はある

 → 火・金を意識的に補えば大きく伸びる

と分析することができます。

干支の五行と蔵干の五行を併せて評価すると、さらに深く読み解くことができます。蔵干は表に現れにくい「内なる世界」。強く出てくることはあまりないけれど、潜在的に持っている要素です。後天的な星の巡り合わせによって、急に開花する場合もある神秘の要素です。

4|五行の “偏り” はどう補う?

五行の偏りは、以下のような方法で調整可能です。(今回は簡単に触れるだけ。いずれ詳しく書きたいと思います。)

補い方

行動

火が少ないなら運動・発信/金が多すぎるなら自然に触れる

食事

土が足りないなら穀物・発酵食品/水が多すぎるなら温かい飲み物を

人間関係

自分にない五行を持つ人と関わる(例:火がない人は火の多い人と組む)

アイテム

アロマ・色彩・石・インテリアなどで五行のエネルギーを調整

ポイントは、「極端に偏った部分」をそのままにしないこと。

特に現代人は「金・水」に偏りやすく、「木・土」が不足しやすい傾向にあります。

5|五行バランスで“適職の傾向”も見える

  • 木が多い人:新しいことを育てる/企画や教育に強み
  • 火が多い人:表現・発信/芸能・美容・エンタメ
  • 土が多い人:管理・調整/事務・経理・教育・保育
  • 金が多い人:判断・統制/法・金融・士業・管理職
  • 水が多い人:探究・裏方/研究・執筆・スピリチュアル

もちろん命式全体との兼ね合いはありますが、五行バランスからも得意ジャンルのヒントを得ることができます。

また、極端に不足している五行に強く惹かれる場合がよくあります。こういったときは、「やりたいこと」と「得意なこと」の間に乖離が出やすく、どうバランスを取っていくかが大切になります。

6|五行の偏りがない場合

五行(木・火・土・金・水)がすべて命式に現れ、それぞれの数も極端に多すぎず少なすぎず、平均的なバランスを保っている場合、非常に興味深い特性が出てきます。

たとえば、こんな場合です↓

木2・火1・土2・金1・水2(すべての五行が揃っている)

このような命式は、実はちょっと珍しいです。

基本的にバランス感覚が高く、偏りのある人同士をつなげる“通訳”役が得意です。アベレージ型ともいえるのですが、中庸だからこその不思議な雰囲気とでもいうのでしょうか。掴みどころのない、ちょっと変わった印象の方が多いように思います。

どの五行にもアンテナが立っているため、あらゆるタイプの人と会話が成立する。状況に応じてキャラを切り替える柔軟性(木の成長・火の表現・土の安定・金の分析・水の知性をすべて少しずつ使える)があります。なのでちょっとミステリアスな人にも見えます。

ただ、器用貧乏になりやすい。どれもある程度できてしまうがゆえの悩みですね。「強みが分からない」と迷いやすく、1つに絞るのが苦手かもしれません。

とがった印象が少ないため、無個性とご自身で感じている方も少なくありません。

「五行ぜんぶ持ち」が向いている仕事・役割

これはズバリ「中間管理職」!トネガワです。

「中間管理録トネガワ」

(C) 福本伸行・萩原天晴・三好智樹・橋本智広/講談社・帝愛グループ 広報部

『中間管理録トネガワ』公式サイト
トネガワ、わたくし全巻持ってます!マンガあまり読まないけどこれは面白かった 笑。カイジ界隈はスピンオフが面白いよね。

なぜなら、「五行ぜんぶ持ち」にはこんな強みがあるからです。

  • 現場と上層部、チーム間の橋渡しができる
  • 様々なタイプの人を理解し、言語を変えて伝えられる
  • 複数分野にまたがる仕事に強く、バランス感覚が必要な役割をこなせる
  • どのタイプの人にも対応でき、五行をまんべんなく使える

これらの特性を活かせる役割が候補になります。

例えば、カウンセラー・コーディネーター・ファシリテーター・総合職・ディレクター職・教師・講師・調整役など。

強みが「多様性」なので、「〇〇の専門家」よりも「〇〇と□□のつなぎ役」として打ち出すと魅力が伝わりやすくなります。尖らせようとするよりも、“橋渡し役”や“翻訳者”として活かすのが正解です。

偏りがない命式は「広く、浅く、柔らかく」がベースです。「何者かにならなきゃ」と焦る必要はなく、“多様性を理解して扱える人”という稀少性を自覚してみてください。

他人の偏りを受け止めすぎて疲れることがあるので、自分の内側に戻る“無音時間”や“自然との接触”も大切にしましょう。

まとめ|五行バランスで“心身のクセ”を可視化しよう

  • 命式には五行の偏りがある
  • 多すぎると敏感・暴走、少なすぎると無自覚・苦手に
  • 行動・食事・人間関係などでバランスを調整できる
  • 適職や環境選びのヒントにもなる

「五行の偏り」は、欠点ではありません。

ただの“エネルギーの偏向”なので、工夫次第で補ったり、逆に尖らせて活かすこともできます。

まずは、自分の命式の中にどんな五行があるのかを数えてみることから始めてみましょう。

次回は「星の組み合わせから読み解く“性格の立体像”」をお届けします。



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